プロフェッショナル小池康博
2008-08-29 01:09 | テレビ, 日記 | 2 コメント »最近こころに残ったこと。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を何となく見ていたら、
科学者の小池康博さんという方が出ていました。
一般的にガラスの管でできている光ファイバーを
特殊なプラスチックで作り出した科学者で、
毎年ノーベル賞の候補にも上がるような方だそうです。
ガラス製の光ファイバーは非常にデリケートなので扱いが難しく、
取り扱いや設置には特殊な技術が必要ですが、
伝送ロスが少ないので長距離を伝送するのに向いています。
プラスチック製はガラス製よりも伝送ロスが大きいのですが、
柔軟で扱いやすく、線を太く加工できるので、
より多くの光を伝送することができるそうです。
遠距離を伝送することが苦手な分、
短い距離を広帯域で伝送可能だということで
現在VDSLとして屋内配線をメタル線で行っている部分や
家庭のAV機器、車の電気系統などでの利用が望まれています。
そして、この素晴らしい研究開発成果を出すのに、14年かかったそうです。
14年。
心に残っているのは、
「この14年間は確かに苦しかった、辛かったけど、不幸じゃなかった。」
という言葉。
本当に好きで好きでたまらなくてやっていたからだそうです。
努力する才能って、結局はそれをどれだけ好きかってことですよね。
それから、問題にぶちあたったら「根本を突きつきつめろ」
とも話されてました。
これは本当に共感します。
問題解決は、「根本から」「小さく」。
自分の理解できる範囲内に持ってきて、それを完全に掌握できると
不思議と次の糸口がどんどん見つかっていくものですよね。
ケータイアクセス解析を導入しました
2008-08-27 01:45 | IT, エントリー | 4 コメント »このブログを含めドメイン配下のページには全てGoogle Analyticsを仕込んでいて、トラッフィックなどをチェックしているんですが、どうもApacheの生ログと数が合わないような気がしていました。目で見てわかるくらい。
携帯電話からのアクセスが急増
よくよく調べてみると、8月に入ってから急にケータイからのアクセスが増えました。
All | 100% |
DoCoMo | 16.9% |
KDDI | 19.2% |
SoftBank | 1.1% |
Other | 62.8% |
全アクセスの4割弱がケータイ!!7月は14.4%だったので、22.8ポイントアップです。
しかもau(KDDI)に至っては7月に比べて約8倍の伸びで、そのほとんどが http://ezsch.ezweb.ne.jp/search/ezGoogleMain.php経由で、auのGoogle検索がダントツの流入数でした。
アクセスログから簡単にデータを抽出するのにはこちらが便利です。
携帯アクセス解析「うごくひと」
ケータイユーザーが夏休みに入って、あまりに暇すぎて検索するのか、Googleに効率よくインデックスされるようになったのか、わからない・・・。そこでアクセス解析を入れてみました。
まだ数字が取れていないのでコメントできないんですが、SimpleAPIやなかのひとでおなじみのユーザーローカルさん提供のソフトです。データが取れてきたらまとめてみようと思います。
Google Analyticsってケータイで使えないの?
そのままでは使えませんが、手を加えることで使うことが利用できます。
仕事で利用したいのでアクセス解析サービスのロゴが出ちゃうのはちょっと・・・とか、PCでも利用しているので同じ画面で解析結果を見られた方がいい、などのニーズには向いているかもしれません。
ここのブログで詳しく載ってましたので、ご覧下さい。
ブラウザーが実行するJavaScriptをサーバー側で実行させる(ちょっと語弊がありますが)ので、サーバーサイドのアプリケーションが必要ですが、言語は問いませんし、サクッと利用するには良いと思います。
ただ、あんまりアクセスが多いサイトだとGoogleに嫌われたり、サーバーの処理が追いつかなくなったりするかもしれませんので、あくまで実験としてご利用ください。
あんなに優しかったゴーレム
2008-08-24 03:13 | 日記, 演劇 | コメントをする »ヨーロッパ企画第26回公演「あんなに優しかったゴーレム」@あうるすぽっとに行ってきました。
ここのところのヨーロッパの講演はなんだかんだでずっと観にいっています。
僕らの世代でゴーレムと行ったら、メルキドの町にいたアイツです。
妖精の笛で眠らせるアイツです。
人間の心の曖昧さと、その曖昧さを排除すべくして発展してきた科学との対比が、ゴーレムという空想上の生き物を題材に、上手く描かれていました。
ネタバレ注意
そもそもゴーレムは存在するのか?
科学的に答えてしまうと、存在しません。
なぜならば、誰もが理解できる客観的な証拠がないからです。
例えば、遺跡から発掘されたゴーレムに今の科学で理解できる動力源が組み込まれていた、とか。
この場合も「今の科学で理解できる」が問題で、「理解できない何か」だった場合は証拠にはならず、存在しないことになります。
一方で、「子供の頃、よく空き地でゴーレムとキャッチボールしてました。」
これは人間の心として、存在しているわけです。
この例はSF寄り過ぎますけど、「昔、魂を吹き込まれたゴーレムという土の人形がいたんだ。」と思うこと、この瞬間にゴーレムはその人に取って、科学的な証拠なんかよりも確実に、存在していることになります。
伊坂幸太郎のグラスホッパーで、主人公が言う印象的なセリフ(もともとは主人公の妻のセリフ)があります。
「ブライアン・ジョーンズがローリング・ストーンズにいた証拠だってないですよ!」
科学的に答えるとストーンズに在籍していた証拠はゴマンとあるわけですが、その事実を知らない人、さらにはその事実がねつ造されたものだと信じて疑わない人がいたとしたら、その人たちに取ってブライアンはストーンズにはいなかったことになります。
科学の進歩と信仰の後退
人間は科学を進歩させる一方で、その枠からはみ出たものを「信じない=存在しない」ものとして処理しすぎているんじゃないかと。そして、科学的にゴーレムなんていないと考えている人にとっては、今の科学では説明がつかないかもしれないけどゴーレムが存在すると思っている人たちは最も遠い所に存在するし、ゴーレムは存在すると思っている人にとっては、ゴーレムが存在しえない科学的な理由は最も遠いところに存在していて、共に絶対に歩み寄らない状態を生み出してしまっている。
人間は相手を想うことで伝わる「何か」、みんなが信じることで生まれる「何か」、日本人であればお地蔵さんを蹴ることができない「何か」のように、思考が周りに影響を与えることを知っているのに、科学の枠に嵌めすぎてしまって、その他のすべてを失っているんじゃないでしょうか。
そんなことを考えさせられるお話でした。
とても面白かったです。
GINZA TECH LOUNGE / summer
2008-08-24 01:31 | 日記 | 2 コメント »リクリート メディアテクノロジーラボ主催のセミナーイベントに行ってきました。
相変わらずの人見知り
激しい人見知りなので、人の多いところはなるべく行きたくないし、ましてや全く知らない人たちがいる場所なんて、とんでもない。飲み会とか、勉強会とか、集まり、なんでも。
折角誘われたりしてもいつも及び腰で、どうでもいい言い訳作って行かなかったり。
だから申し込んだものの、行こうかどうかすっごく迷って、最寄りの駅に降りたら帰ろうとか、ビルの前まで行ったら帰ろうとか、ぐるんぐるんしながら、行ってきました。
駄目な子がよくがんばった。
それでも、それを乗り越えて何かを変えようとしている自分がいるようです。
表には微塵も出ませんが。
開場
90%新橋にある銀座のリクルートの会場は本当にカフェみたいで、すごく落ち着いた雰囲気でした。
みなさん空気になじめない様子で、終止静かな感じでしたが、スピーカーの4方は熱く語られていました
よくある「合計109件 1−10件表示 次へ」的なページングナビゲーションや、関東→東京→渋谷区→恵比寿みたいな決まり決まった絞り込みナビゲーションなどをJavaScriptを利用したUI Libraryにて解決する試み(石橋利真実さん)や、iPhone/iPod touch向けの話など、blogの文字やダウンロードしたスライドではわからないノリとか、やっぱり行ってみないとわからないことがあるんだよなーと、内容と関係ない部分で感心していました。
メモを取って学んでやろう!とか、仕事に生かしてやろう!とか、そんな気持ちよりも、ずっと話に聞き入っていた2時間でした。
寺井周平さん
個人的には寺井周平さんの話がすごく心に残りました。
話の始まりは、寺井さんはFlashのクリエイターで、いつでも勉強をして技術に貪欲でありたいと願う自分がいるんだけども、土日に自宅でFlashを作るモチベーションを維持することは難しいと。
では、それを打破するには日々何をしたらいいか。そういう所からでした。
Web系の仕事に携わっている人、特にエンジニア寄りの人は少なからず経験があるんじゃないでしょうか。
それを打破するには、日々アイデアを貯めておいて、心にヒットしたものをまずは自分なりに真似てみる。そしてそれを発表できるアウトプットできる場所を持っておくことで、一人でも笑ってくれたら、評価してくれたら、それがモチベーションになる、と。かなり意訳していますが、こういう話だったと解釈しています。
寺井さんはそうやってモチベーションを維持した土日に、楽しみながら新しい技術を実験して、習得。次の仕事に生かしていくという好循環を生み出しているようです。
この話を聞いて思ったことは、モチベーション維持の方法から仕事に生かすまでの一連の流れの美しさと、反対にUIを扱っているからこそできる流れなのかもしれないということでした。
サーバーサイドの技術は見せ方で人を驚かしたり、美しさを理解してもらったり、動きの気持ちよさに共感してもらったり、できるもんじゃないですから。
「Flashでこんなブログパーツ作りました!」
「おお、面白いね!」
「PostgreSQLにmemcachedを組み込んで超高速になりました!」
「ふ〜ん。わかんない。」
・・・・・orz
それともうひとつ寺井さんが言ってた中で心に残ったのが「素振り」って言葉。
日々コードを書くことは野球選手が夜な夜な素振りをするのと同じだと。
確かに、コードを書いてお金をもらっていることを考えると、プロフェッショナルとして素振りする努力を怠っては、天才でもない限り、勝ち残ってはいけないんじゃないかと。
UI憧れますね。
mixi OpenIDをWordPressで利用する方法
2008-08-22 01:45 | IT, エントリー | 23 コメント »たまにはエンジニアっぽいことを書いてみます。
MTには既に専用のプラグインが出ているようですが、今のところWPは見当たりません。
早々に出てくるような気がしますが、既存のものを利用して作ってみましょう。
WP-OpenIDのインストール
用意するプラグインはWP-OpenID(現在の最新版は2.2.2)
- wget http://downloads.wordpress.org/plugin/openid.2.2.2.zip
- wp-content/pluginsに unzip openid.2.2.2.zip しますと openidというディレクトリで解凍されます。
- プラグインの管理ツールで「WP-OpenID 」がリストに上がってきたら有効にします。
- 設定に「WP-OpenID」が追加されるので、開きます。
- 今回はコメント欄にOpenID機能が欲しいので「Comment Form」にチェックを入れて、更新ボタンを押します。
(curlが入ってなかったりしたら入れてください。PECLで入れるのが楽です。)
基本的に以上で、コメント欄にOpenIDのフォームが現れます。
現れなかった場合は、readmeの通り、
<p><input type="text" name="openid_url" id="openid_url" /> <label for="openid_url"><small>OpenID URL</small></label></p>
を comments.phpに差し込みましょう。
あとはOpenIDの欄に「https://mixi.jp/」と入れてコメントをします。
httpsが通らない
何度やっても認証エラーになる場合は、apacheのerror_logをチェック。
CURL error (60): SSL certificate problem, verify that the CA cert is OK. Details:nerror:14090086:SSL routines:SSL3_GET_SERVER_CERTIFICATE: certificate verify failed, referer: http://ms76.jp/
なんてエラーが出ていた場合はcurlが証明書を確認できないでいるので、教えてあげる必要があります。
これについては詳しく書かれていたblogがあるので、そちらをご覧下さい。
さあどうでしょう。成功すれば
Successfully fetched 'https://mixi.jp/': GET response code 200
となります。
カスタマイズ
<input type=”text” name=”openid_url” value=”https://mixi.jp/” /> はあまりもアレなんで、
<input type=”hidden” name=”openid_url” value=”https://mixi.jp/” />には変えましょう。
もちろん、mixi OpenIDの醍醐味である「マイミクだけ許可」のマイミクシィ認証なんかの簡単にできます。
URLを https://id.mixi.jp/{ユーザー ID}/friends にするだけ、ですね。
挙動面のカスタマイズをしたい場合は、素直にwp-comments-post.phpに手を入れます。
例えば、$_POST[‘”url”]や$_POST[“comment_author_openid”]の内容をチェックして、本当にmixiからの認証かどうか、ユーザーは誰なのか、などを確認したりすることが可能です。