EC2で利用可能なWindows Server 2003を日本語化してみる
2009-02-16 01:05 | IT
EC2上で利用できるWindowsサーバーが英語版ということもあって、日本語化したAMIイメージをいつでも利用できるようにしてみました。
なんだかものすごく長くなってしまったので、最初に目次を用意しておきます。
(目次の生成にTable of Contents Generatorプラグインを利用。これは便利。)
目次
まずはWindows Server 2003を立ち上げる
イメージ一覧を表示
イメージを選ぶ
今回はBasic Microsoft Windows Server 2003(Microsoft Windows 2003 R2 Data Center edition 32bit)を選択します。
鍵ファイルを生成
「windows」という名前を付けています
生成完了
生成が完了すると、「設定した名前.pem」というテキストファイルが自動的にダウンロードされます。
外部アクセス制限(ファイアーウォール)
windows用の設定なので3389ポートのみをオープンにした「windows_default」という名前のsecurity groupを作成します。
最終設定
インスタンス数(今回は1)とインスタンスタイプ(今回はsmall)を選びます。
インスタンスが起動しました。
インスタンス起動中のステータス
インスタンスはstarting→pending→runningの順でステータスが移り変わります。
Administratorパスワードを取得
EC2のシステムでランダムに生成されたAdministratorパスワードが指定した鍵ファイルを使って暗号化(encrypt)されているので、復号化(decrypt)して取得します。
Windowsのインスタンスを選んで、Passwordをクリックします。
ただし、インスタンス起動直後はパスワード生成と暗号化がまだ完了していないので、2、3分待ちます。
正常に生成が終わっていれば、この画面が表示されます。
Private Keyにテキストエリアに該当する鍵情報(今回はwindows.pemファイルの中身)をペーストします。
鍵が一致すれば復号化されたパスワードが表示されるので、記憶します。
リモートデスクトップで接続
接続の前に
既にIPアドレスがわかっているので接続できますが、「Conect」をクリックすることで、接続方法のヘルプが確認できます。
しかも、「OPTION 1: Shortcut File」にあるshortcut fileをダウンロードすることで、簡単に接続ができます。
リモートデスクトップで接続
リモートデスクトップを起動し、インスタンスのリモートホスト名を入力、接続します。
証明書で警告がでますが、無視して進めます。
無事接続できれば、ログオンダイアログが表示されます。
さっき記憶したAdministratorパスワードを入力し、ログオンします。
ログオンできれば、デスクトップが表示されます。
ちなみにMacの場合は
Microsoft純正のMac版リモートデスクトップがリリースされているので、そちらをダウンロードして利用しましょう。
試してみましたが、なんの問題も無く接続できました。
Mactopia Japan : Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2
いよいよ日本語化
日本語化するにはWindows Serverのメディア(CDのデータ)が必要になりますが、デフォルトのC、Dドライブには入っていません。
スナップショット
しかし、AmazonがスナップショットイメージとしてCDのデータを提供してくれているので、EBSを経由して利用します。
まず、インスタンスのZoneを確認しておきます。今回の場合は、「us-east-1b」でした。
EBSを利用してEドライブを作成
ELASTIC BLOCK STORE > Volumes > Create Volumeをクリックします。
ディスクサイズは 2G、ゾーンは先ほど控えたインスタンスと同じゾーンを選びます。
(ここでインスタンスと違うゾーンを選んでしまうと接続できなくなります。)
snapshotで、Windows 2003 R2 Datacenter 32-bitを選びます。(違うOSを利用している場合は該当するsnapshotを選びます。)
選択したsnapshotのIDと同じIDが一番下のテキストボックスに入力されたことを確認します。
(ここが空欄のままだと空のボリュームが作成されてしまいます。)
statusがavailableになったら利用するボリュームにチェックをして、Attach Volumeをクリックします。
接続先のインスタンスとデバイス(Windowsの場合はあまり関係ないですね。)を選びます。
ステータスがin-useになれば、接続が完了です。
インスタンスのWindowsへ戻ってみると、自動的にEドライブが認識されています。
ディレクトリ構成はこんな感じです。
Regional and Language Options
いよいよ、日本語化の設定です。
Regional and Language Optionsを実行します。
まずLanguagesタブにある日本語(東アジア圏の言語)をインストールするためのチェックボックスにチェックを入れます。
Advancedタブの設定も日本語(Japanese)にしておきます。
OKを押すと、CD-ROMを要求されます。
ここで先ほどのドライブを指定します。今回の場合は、E:¥Disk1¥i386になります。
ファイルのコピーが始まります。
全てコピーが終わった後、再起動します。
再起動の確認は?
再起動をするとコネクションが切れてしまうので、再起動したかどうかはOutputを見るとわかります。
再起動後、システムが正常に動いていれば「Windowos is Ready to use」というログが確認できるはずです。
ちなみにログをよく見てみると、ローカライズする前と後で日付の出力フォーマットが変わっています。
日本語の確認
再起動後、タスクバーの右下に言語切り替えが表示されています。
フォーマットの設定を日本語してみると、きちんと日本語で表示されます。
日本語の入力もできるようにキーボードの設定をします。
ブラウザーを立ち上げてみると。
このブログも化けずに表示されました。
日本語の入力も問題なしです。
日本語化したインスタンスをイメージ化(再利用)する
せっかく日本語化したので、いつでも利用できるようにイメージ化しようと思います。
起動中のインスタンスを選んで「Bundle」ボタンをクリックします。
自分のアカウントでアクセスできるS3のバケット名とファイル名を設定します。
設定に問題が無ければ、すぐにイメージ作成がはじまります。
Bundle Tasksをクリックすると、bundleの進行が確認できます。
ステータスは、bundling→storing→completeと変化します。
Windowsはデータが重いので結構時間がかかります。
complete後、EC2にAIMとして登録します。
左上にあるRegister as AMIボタンはアクティブにならない(不具合?)ので、登録したいイメージの行の上で右クリックするとポップアップメニューで「Register as an AMI」が表示されるので、こちらから登録します。
マニフェストファイルのパスを確認します。
登録されました。
登録すると、自分のAMI一覧にWindowsマークのついたAMIが表示されます。
2 Responses to “EC2で利用可能なWindows Server 2003を日本語化してみる”
By woodpine on 2009-03-04- 15:49
とっても分かりやすい記事で役立ちました、ありがとうございます!
By sekine on 2009-03-12- 01:20
お役に立てて嬉しいです。